お局様との人間関係が悪化してストレスが蓄積され、今すぐ辞めたいと思う人もいるでしょう。しかし、仕事や給料などには問題がなく、お局様との関係のみが原因の場合は安易な転職はおすすめしません。転職に成功したとしても、次の職場の人間関係が良いとは限らないからです。たとえ求人要項に「和気あいあいとした職場です」などと書かれていても鵜呑みにするのは危険と言えます。求人募集のときは自社の悪い一面は載せないし、求人担当者が自社の人間関係を表面的にしか知らないケースもあるのです。

転職して失敗しないためにも、お局様との関係を改善する余地はないのかを改めて考えてみることが大切となってきます。これまでを振り返ることで、解決につながることもあるでしょう。たとえば、お局様に挨拶をきちんとできていない、受け答えに誠意が含まれていない、マナーが守れていないなど自分に問題があるケースです。この場合は、些細なことでお局様との仲を変化させることもできるでしょう。何が原因でギスギスしてしまったのかを、冷静に一度考えてみます。

しかし、いじめられていたり、パワハラやセクハラを受けたりしているなどの場合は別です。このようなときは我慢する必要はなく、お局様に非があるため職場で頼りにできる上司や同僚、労務相談員に相談することをおすすめします。場合によっては、法的措置も検討できるでしょう。解決できない場合は、転職もやむを得ません。転職することで、自分の心や尊厳を守ることにつながります。